🌸 Vol.3-01|相場と呼吸する「静の判断」
相場の動きを理解して待つのと、そうでないのとでは、大きな差が生まれます。
焦って入るトレードは「反応」。
理解して待てるトレードは「選択」。
“待つ”とは、止まることではなく、
相場と同じ呼吸の中で立ち止まること。
チャートの波が動かないときこそ、心の中では“何が起きているか”を感じ取る時間。
見えない呼吸を感じられるようになったとき、
それが「静の判断」の始まりです。
💬 すみれ × さくら

待つって、何もしないことじゃないんだね。

そう。待つ間に“心”が動くの。
焦り、迷い、欲。
その波を静かに見つめることができた時、相場と心のリズムが重なるんだよ。

だから、待つって呼吸なんだ…。
💬 すみれ先生の言葉|「静」は無反応じゃなく、観察の技

動いていないように見える時間ほど、相場は“息を整えている”の。
どちらかの方向に、静かに力を溜めているのよ。

え…力を溜めてる?

そう。
だから“静”は、何も起きていない時間じゃない。
目には見えないエネルギーが片方に傾き始めている時。
それを感じ取るには、観察と呼吸が大切なの。

呼吸を合わせるように、観察する…

そう。
たとえば波が引く音を聞きながら、次にどんな波が返ってくるかを感じるようにね。
“静”は、無反応じゃなく“観察”。
そして観察は、“次の呼吸”の準備。

動かない時間ほど、次の一歩のエネルギーが生まれるんだね。

そう。
相場の呼吸を感じ取れた時、トレードは“戦い”じゃなく“会話”になるのよ。
🌸 Vol.3-02|動かない時間が教えてくれること
相場が止まって見える時間。
ティックの点が、かすかに上下しながらも、
方向を決められずに揺れている。
“ここから動くかもしれない”
“いや、まだ早いかも…”
ほんの数秒の間に、心が何度も波打つ。
エントリーする理由を探そうとすると、
視界が狭くなる。
でも、ただ“見ているだけ”でいると、
ティックの動きに、少しずつリズムが戻ってくるのがわかる。
焦りが消えて、心が静かに整っていく。
“まだだよ”って、どこかから囁かれるような感覚。 その声に従って待っていると、次の瞬間、流れが少し傾く。
その一呼吸が、判断のすべてを変える。
🌸 Vol.3-03|流れに寄り添う瞬間
わたしが動くのではなく、相場がわたしを呼んでくるような感覚。
静けさの中にあったティックが、少しずつ一定の方向を見せはじめる。
“あ、今だ。”
その瞬間、体が反応する。
でも、焦りじゃない。
むしろ、心が落ち着いている。
入ることを「決めた」わけじゃなく、“流れに寄り添っただけ”。
強く押すでも、引くでもなく、ただ自然に、波に手を伸ばしたような感覚。
数秒の後、
ティックが小さく震えて、思った方向へ動き出した。
“呼吸が合った”
そんな確信が、心の奥に静かに残った。
💬 Vol.3-04|すみれ先生のまとめ

“待つ”というのは、チャンスを逃さないための技術じゃなくて、心を整えるための時間なの。
相場が静まる時、それは“あなたの呼吸を取り戻す時間”でもあるのよ。

動かない時間も、ちゃんと意味があるんだね。

そう。
動かない時間に何を感じたかで、次の判断の質が決まるの。
だから“焦らない”は、“何もしない”とは違う。
心を澄ませて、相場の呼吸を聞くの。

呼吸を聞く…。
それが、判断の静けさなんだね。

ええ。
静けさの中にこそ、動きの始まりがある。
それを感じ取れるようになった時、トレードは“結果”じゃなく、“対話”に変わるの。
🌸 💭すみれ先生のあとがき
動きに焦点を当てすぎると、心が置き去りになる。 でも“静”の時間を大切にできる人だけが、相場と自分の呼吸を重ねていける。
勝つためではなく、見つめるためのトレード。
それが、ことの葉トレードの原点です。
ことの葉トレード教室 Vol.3 — 完 —
🌸 学びの廊下を少し戻ってみましょう。
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